スリンキービバレージ(受信用)      JA0AOQ  磯部 泰良

 Slinky Beverageですが2年前張ってみました、KM1Hが言うほどの結果は出ませんでしたが、手持ちに当時の内容を書いた物がありますので紹介します。(2年前の原文は多分QSTか何かにに載ったものと思われます)

 ---------------------Slinky Beverage-------------------------------

 KM1Hが、ここ1,2年インターネットのMLで盛んに宣伝しその能書きの信用性に関し激しく論争されてるローバンド用受信アンテナのことですこの論争は一昨年から主にW8JIとの間で激しいバトルが繰り広げられ、当初は技術的な論争であったが、やがて個人を非難する内容の文章がやりとりが続いたため、特に言葉使いが不適切であったKM1Hが一時MLから締め出され論争は休息していた。しかし一つの質問がきっかけで昨年の8月に論争が再燃した。

 Carl,KM1Hのプロフィール現在はどうか判らないが RADIO KITと言う会社を経営し、VCやコイル等の部品やその名の通りキット等を販売していた。 RADIO KITはアメリカのハムでは有名な会社とおもわれ、アマハンやQST等の入手先としてしばしば掲載されてる彼は DXサーであり自己申告の DXCCは 160m/262、80m/311 とのこと・・論議が好きらしく他にもGPのラジアル本数と性能に関してや、160m運用方等ML上で実に多く発言(暴言も?)のこしている。またKQ2Mと言う若いコンテスターがKM1Hから過去にしばしば運用しWPXやCQWW等のコンテストで優勝するなど輝かしい成績をあげたことがある。

 Slinky Beverageの能書き Slinky(日本でも 20年前にトムボーイと称し流行ったバネ状の玩具) Carlが言うには狭い敷地に張れ、1λの Beverageより耳が良い。FB比は25dBを超える。フルサイズの Beverageを使わなくても160mで250Cを超える DXCCを稼いだことは Slinky Beverageの性能を何よりも物語ってる。(12年間使用)

構造
 Slinky(日本でも20年まえトムボーイと言う名で流行ったバネ状のおもちゃ)を何個か連結して伸ばし Beverageのエレメントとした物 Slinkyは外径 2.84’(71mmφ)90ターンのもの(平角線のサイズは不明)これを5個連結し、展張は175ft(52.5m)としたものをエレメントとする終端は 500オーム、9:1のトランスで給電し3本のラジアルを張ってる(1本はエレメント方向、他の2本は10度ほど開いた方向に)エレメント長や Slinkyの数は敷地に張れるように適当に決めたのので、理論的に考察したもでないらしいコイルがエレメントとなっていることから Beverageが原理的に利用してるエレメントの位相遅れを促進する効果があり、これを短くともフルサイズに相当するらしい・・。(尚、この文章は KH1Mを中傷誹謗するもので有りません)

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 以上が要約ですが、みごとハマッて作ったのが私でした! hi 材料と作り方(全部ホームセンターで調達できます)1.5mから 2mほどの竹竿6本と園芸用アルミ線(茶色に着色したもと無着色があり)20本ほどのインシュロックタイ、細いナイロン製のロープ(鳥害防止のネットを張る物)塩ビ管(サイズは不明直径7cmφに近い物)1mものにアルミ線をひたすら密着巻きをするこれが大変、手が疲れて数日に分けて巻きます、ターン数はかぞえながら出来ません(疲労で)巻き幅を測りターン数を求めます、仮に張ったロープを塩ビパイプごと通し、コイルを少しずつロープ上に送りだします(何個かに分けて・・)最後に塩ビ管を抜きロープを張りコイルを連結し等間隔に伸ばします、約10mごとに建てた竹竿とロープにコイルを固定して終わりです。(〆て3.000円も有れば出来ます。)参考まで建設ローケーションを下記にしめしますA点からB点(給電点)に展開しました、一応EUビームのつもりで・・しかし性能を出すには狭すぎるようです、いかに良い短いアンテナと言えどもかなりの空間が要るようです。