80m Band DXing
80m DXingを楽しみ、そこで得た知識や気がついたことをまとめてみました。この記述が、80m DXing を楽しむ上での一助となれば幸いです。#16

80mのどこを聞くか?  DXingには 3.500~3.510MHzが主に使われていますが、少なくとも3.515MHzあたりまでは聞く必要があります。DX Pedition局は3.525MHz付近に出てくることがあります。(USAのエクストラ以外の局と交信するためには、3.525MHz以上を聞く必要があるから)
いつ聞こえるか?  基本的にローバンドの伝搬は、交信する両局とその伝搬経路が夜である場合に限られます。日本より東側にある国(北米、南米など)に対しては日本の日の入り~相手の日の出時間まで、日本より西側にある国(アフリカ、ヨーロッパなど)に対しては相手の日の入り時間~日本の日の出時間まで聞こえます。太平洋、東南アジアの国々についても同様ですが、多くの場合信号が強いため交信は容易です。
グレーラインについて  グレーライン(Gray Line)とは地球の昼の部分と夜の部分の境目の部分で、一般にローバンドでは自分か相手のどちらか一方、あるいは両方がグレーライン上にあるとき信号強度も上がり交信しやすくなります。このため、ローバンドではDX局の日の出・日の入り時間を把握しておくことはとても大事なことです。 ただしこのグレーライン上にあるとき信号強度が上がるという原則は常に成り立つわけではなく、グレーラインの時間以外の方が信号が強かったという日も少なからずあります。
日の出・日の入り時刻 日本各地の1年間の日の出・日の入り時刻を調べるには、国立天文台の 「各地の日の出・南中・日の入り時刻」 のページが便利です。
図はクリックすることで拡大されます。
1月1日 08Zにおける Gray Lineの様子 6月1日 1030Zにおける Gray Line の様子

季節ごとのコンディション
 80mバンドに限らず、ローバンドは秋~春までの伝搬が良好で、最も楽しめるシーズンです。(月別・時間別入感エンティティを参照のこと) この時期にはJA、DXともに多くの局が運用します。
 太平洋、東南アジア方面は1年中交信可能であり、交信のためには相手の生活時間(運用可能時間)を考えて運用すればよいでしょう。しかし、太平洋方面で常時運用している局は残念ながら少ないので、実質、DXペディションに合わせて集中的に聞くことになることになるでしょう。
春( 3月~ 5月)  春から夏にかけては日の出時間がしだいに早くなり。日の出後の交信可能時間も短くなります。また、地軸の傾きの関係から夏至に近づくにつれて西日本と東日本の日の出の時間差が大きくなり、各地の日の出時間に従って東日本から西日本に向かってコンディションのピークが移動していくのが実感できます。

 この季節は、JAからは西ヨーロッパ方面、西アフリカ方面、カリブ海方面への伝搬はしだいに困難になっていきていきます。アマチュア局の多くは北半球にあります。夏に近づくにつれて北半球局間の交信が次第に困難になっていくため、北半球局のアクティビティは下がっていきます。それにともない南半球局のアクティビティも下がってきます。

 この時期は、交信可能な地域は主に、南半球方面で、アフリカ南部・東部、南米となります。
夏( 6月~ 8月)  東日本では日の出時間が4時台になり毎日起きるのは厳しくなります。また、この時期は空電(ノイズ)が多く信号が聞きにくくなります。

 北半球高緯度地方への伝搬が最も困難になっていきますが、DX局のアクティビティは低いものの南半球の高緯度地方とは現地の日の出とJAの日の入り時間の重なりが増えてくるため交信しやすくなってきます。

 8月の終わりにもなると秋のコンディションへの変化がしだいに感じられるようになってきます。

 この季節もアフリカ東部・南部のDX局が聞こえてきます。相手局の日の入りと、JAの日の出の時間前に強く聞こえてくるようですが、相手が出てくるのはJAの朝方の頻度が高いようです。(相手局がヨーロッパとも交信しようと思っているためだからでしょうか?) しかし、もともとアクティビティの低い地域のこと、多くは期待出来ないかも知れません。
秋(9月~11月)  9月では西ヨーロッパ方面への伝搬は十分ではありませんが、東ヨーロッパ方面の伝搬はしだいに良くなってきます。南アフリカ、東アフリカ方面に加え、中央アフリカ方面への伝搬も良くなってきます。日によっては北アフリカ方面の局が思いがけない強さで聞こえることもあります。

 10月に入ると西ヨーロッパ方面もかなり聞こえてきます。アフリカ方面も中央アフリカ方面に加え、更に西寄りの国々への伝搬も良くなってきます。WW DX PHコンテストはPHのコンテストではありますが、コンテスト前後にはCWの運用もあり、アフリカやカリブ方面の国々と交信出来ます。

 11月に入ると、コンディションは安定し、DX局の信号もより強く聞こえるため交信しやすくなります。それにともない80mバンドを運用する人も増え多くのDX局と交信出来るようになるでしょう。WW CWやその前後には世界各国からの運用が増え、多くのDX局と交信出来ることでしょう。
冬(12月~2月)  もっともローバンドが楽しめるのがこの時期です。この時期は1年間で日没時間は最も早くなり、日の出時間も最も遅くなります。地軸の傾きの関係から北海道と九州では日の入り時間の差は1時間以上になります。しかし、逆に日の出時間の差は小さくなります。

 この時期は、太陽黒点数が少ない時期では、東日本では12月~1月にかけて北回りのグレーラインに沿ったパスでGシリーズ、OH SM JW OY等が入感します。日によっては DL PA あたりまで聞こえてきます。この伝搬では西日本より東日本の方が有利のようで信号は強力です。同じ時間帯には南回りのグレーラインに沿ってCT3、EA8周辺へのパスがありますが、ここは局数が少ないためアクティブに出てくれる人がいないとなかなか聞こえてきません。

 北半球の高緯度地方方面は日本の日の入りから信号の強弱はあっても相手局が出てくれば明け方までずっと聞こえていると思います。15Z前後には東ヨーロッパが聞こえてきます。多くのJA局はこの時間帯に運用しないで朝方運用しますから、80mバンド入門者はこの時間帯に運用するのもいいかも知れません。

 太陽黒点数が増えると、グレーラインに沿ったパスでの伝搬の頻度が落ち、聞こえる日でも信号は弱めです。また、75mバンドでは十分な信号で聞こえる信号がわずか300KHz下がった80mバンドではさっぱり聞こえないことが多いです。

 アフリカ大陸東側のインド洋の島々や、中東のDX局は現地の夕方にロングパスの北米と交信するために運用するのがJAにもよく聞こえてきますが、JA向けに出てくるわけではないので交信してもらえないこともあります。

 この時期のJAの明け方には東南アジア方面よりLPで、PY VE1 W1 VO2(ZONE2)等が聞こえてきます。

CQ WW DX CONTEST CW 時の運用
 WW DX CONTEST CW 時は世界各国から多くの局が出てくるため交信する大きなチャンスで、コンテスターだけでなく DXerも十分楽しめます。特にこの時期はローバンドのベストシーズンでありコンテストのために世界中に運用に出かける局も多いため80mバンドでも多くのDX局と交信出来ることでしょう。

 カリブ海の局はローエッジの混信を避け、3.535MHzあたりまで出てきますが、日本では3.510KHz以上は国内QSOを行っている局がいるため混信を与えないように注意する必要があります。(しかし、バンドがオープンし始めるとDXコンテストに配慮して国内QSOを自重する局も多いようです。) また、3.525KHz以上は 国内QSOをするSSB局の混信を受けるために受信はかなり困難です。ヨーロッパ、アフリカの局は3.565MHzあたりまで出てきますが(実際には 3.585MHzあたりまで運用局はいますが JAは出られません。主戦場は 3.565MHz位まででしょうか。)、朝の早い時間は国内QSOをするSSB局は少ないので混信は受けないのですが、日の出近くになるにしたがって国内QSOをするSSB局の混信により交信は困難になっていきます。

 P40 HC8などの南米局や 中米局、太平洋の局は日本の夕方 0730Z(1630JST) 頃から聞こえ始め、0830Z(1730JST)頃までには信号もかなり上がってきます。この時間帯のカリブ、ヨーロッパ間の伝搬はフェードアウトしつつあり、北米の普通の局(?)はまだ寝ているため北米のコールは多くありません。また、この時間帯に運用する日本の局も多くはありません。ということで、北米の普通の局(?)が運用を始めるまでのこの時間帯に聞こえてくる(出てくる)局とは比較的交信しやすいです。

 0830Z(1730JST)頃から現地の日の出までは 9Y4 J3等~6Y5 ZF等のカリブの局や中米の局が聞こえてきますが、この時間帯は JAのパイルアップも北米のパイルアップ大きく交信は大変です。(80mに気合いが入っている多くの北米の局はこの時間はすでにカリブとは交信済みだと思われますが。) ただし、この時間帯であっても、3.500~3.510以外に出てくる局へのパイルアップの立ち上がりは思いの外遅く、早めに見つければ交信の可能性は高まります。

 カリブ海から運用するマルチOPマルチTX局は1日目、2日目ともフル運用しますが、それ以外はコンディションが悪いとJAのマルチを得るためにランニングしている1局のJAと交信するとどこかへ行ってしまうということがあります。また、同じように1日目は交信の効率の悪いローバンド(特に対JA)は運用しても、2日目はハイバンドでランニングする局が多いようで、2日目は明らかに出てくる局が減ります。コンテストでは1日目にどれだけカリブと交信出来るかがポイントとなります。

 一般に朝のヨーロッパ、アフリカは日本が日の出に近づくに従って信号が上がっていきます。ヨーロッパ、アフリカの局は混信を避けるためバンド一杯に出てくるため珍局と巡り会うためには幅広い周波数を聞かなければなりません。しかし、こまめに聞けばパイルアップもなく珍局と交信することが可能です。日の出後も30分以上聞いていないと後で、「どこそこが出ていた」と聞きくやしがることになります。
WW CW時 10Z の様子 WW CW時 21Z の様子

月別・時間別入感エンティティ
  ※この表はどの季節・時間帯にどの地域へのパスがあるのかの目安として使って下さい。ただし、この表中の深夜・早朝のデータは不足しています。
資料提供:JA9AVA熊野氏 JA0RUG
TIME(UTC) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 TIME(UTC)
07Z






FW8
G3 P40 HC8 HK6 HP1 LA9 OA4 OH3 SM2 T32 V73 ZK1/N ZK1/S ZP CT3 DL1 G3 GM0 LA1 OH1 ON4 OZ7 PA0 SM5 T32 DK2 FO G3 GW3 OZ7 TI V73 PY0/T
07Z
08Z CE0/X V73
V25

T2
KH4

T31 VK9/M 3D2/C T30 XF4 ZL1
3D2 3D2/R 5W1 A35 H44 HC8 HP1 J3 KL7 LU5 P40 PJ4 PT5 PY0/F R1/FJL T32 TI1 V73 VK9/N XE2 ZF2 ZK1/S CT3 CX1 FO0 G3 GW3 GM3 LA2 LU1 OH9 OZ1 PY2 PZ5 R1/FJL SM6 T32 XE2 XQ6 ZK1/S FO GM4 GW3 H44 KH4 LA0 LU8 OH9 PY2 SM3 TI5 YJ0 YN4 XQ6
PY0/T PY2 TI9 V73 XE1 ZK1/S ZL7
08Z
09Z CP HC2 HH4 KH5K LU1 PY2 VK9/LH XF4 ZK3 ZL9
CX1 H40 LU5 P29 T30 T33 V63 VK9/M VK9/N VP6 ZL7 T33 V73 ZL8 T20
5W0 LU7
3D2 CX1 KH4 PY2 V63 ZK1/S ZK2
FK8 ZL4 ZL7
3D2 4W A35 CX4 FK8 J68 KH5K LU3 R1/FJL T28 T30 T32 T88 V63 VE VP8/SSH YJ0 ZK1/S ZL2 ZL7 9M6 9Y4 A35 CX4 HC8 J68 JW9 KH7/W KL7 LU5 NP4 P40 PJ4 PZ5 R1/FJL T28 T32 TI5 V31 V7 VK9/LH VP5 YS1 ZK1/N ZL2 9Y4 C21 CO2 CP8 FM5 JW1 KH4 LU8 OH0 PJ2 SM3 T32 V31 V63 VK XQ6 YV1 ZK1/S FK8 LU4 P40 V31 VR6 XQ6 ZP6 5W0 A35 CX2 FO0 KH3 KH8 KH9 KP4 LU5 T31 T88 TI V31 V73 VK9/M VP5 ZK2 ZK3 ZP6 09Z
10Z 3D2 A35 FS H40 HK3 HP1 HR1 KH1 KH5K KP2 LU5 OA4 PJ4 T30 VK9/LH VP2/V XF4 3D2 5W1 4W C21 LU5 T32 V85 VK9/LH VP8/F VP8/SSH YJ0 ZL1 3D2 5W0 CX1 VP8/ANT FW T2 T33 T88 V63 VE ZK1/S ZP6 HK0/M LU T88 V63 YJ0 ZK3 ZP6 3D2 5W0 A35 CX9 VP8/ANT YJ0 ZK1/S 5W1 LU6 V85 A35 FW0 FK8 KH3 KH9 LU4 VK9/W VP8/ANT YN1 ZK1/S ZL3 ZL7 3D2 CE0/Y FO0 FW2 KH9 R1/FJL T2 VK VK9/N VK9/W YJ0 ZK2 ZL1 ZL7 3D2 3D2/R 5W1 6Y5 8P5 9M8 9V1 9Y4 C6A CE3 FK8 HC1 HC8 HK0/M HK3 J7 JW9 KH9 KL7 KP4 LA2 PJ2 P40 T2 T33 TI5 V31 V63 V85 VK9/LH XX9 YS1 YV7 ZF1 ZK1/S ZK2 ZL3 ZL7 3D2 8P9 9Y4 FG5 H44 HK3 HP2 JW4 KH8 KP2 KP4 LA5 P4 SM2 V31 V63 ZK2 ZK3 ZL7 3D2 9M6 FM5 KH3 KH4 KH9 KP2 P29 P40 PJ9 T20 T30 T31 T88 TI5 V63 VK VK9/N VP5 XQ6 XU7 YS1 5W0 9M6 9Y4 C21 FK8 FM5 FO0 H44 HC5 HC8 J75 KH3 KH4 KP2 LU5 P29 P40 PJ9 T31 V26 V31 V63 VK9/L VP2/V XF4 XQ6 YV5 ZK1/S ZK2 ZL7 10Z
TIME(UTC) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 TIME(UTC)
11Z 5W0 6Y5 9M0/S A35 C21 CE0Y FW H40 H44 HI8 TI8 TI9 V63 V73 YN ZF8 ZL8 5W1 C21 KH4 P29 T33 TI5 TI9 VK9/X VP8/F XU9 ZK2 FO0 KH9 LU6 T2 TI5 VE VK9/W VP8/F 9M0/S C21 YJ0
A35 XU7 ZL1
3D2 H44 LU6 T32 V63 3D2 5W0 9M0/S 9V1 CE0/Z FK8 KH5 P29 TG V63 VK9/W VR2 ZK1/N 3D2 5W1 FO0/M FW0 HR3 R1/FJL V63 V73 VK9/X YJ0 ZF2 ZL4 3D2 5W1 9M6 6Y5 A35 C21 C6A H44 HC8 KH8 HH2 HR1 JW5 OA4 P40 PJ2 SM2 T32 T33 TI4 V31 V63 V85 VE VK VK9/N VP5 XE2 YB YN6 ZF2 ZK1/S 3D2 3D2/R 6Y5 CO8 FO0/A FW0 H44 HK1 HP3 KH8 KP4 P29 PJ2 T88 TI5 V31 V73 XE3 XV7 ZF2 3D2 A35 FO HI8 KP4 LA4 P40 R1/FJL V61 VP5 XU7 XX9 YN ZF2 3D2/R 6Y8 9M0/S 9M6 9V1 A35 C21 HC1 HC8 HP3 KG4 KH8 T31 T32 T88 TI2 TI9 V73 VK9/N VK9/X XU7 YN4 YJ0 ZK1/S ZK3 11Z
12Z FO0/C V73 V8 XF4 KH4 T28 T33 T88
KH6 VK9/C ZL8

T88
CE0/Y FK8 T30 T31 ZL7 R1/FJL T88 V63 V73 VK9/X VU4 CO2 FO0 HC8 HR2 UN V63 VK9/X VR2 XE1 XF4 XZ YN ZF2 ZK1/N
3D2 5W0 8Q7 HR1 OH5 SM3 T30 TI5 V73 XE1 XZ YB 6Y5 CE0/Y HC8 HR3 T20 TI2 V31 XU7 YN4 9M0/S 9M6 HC1 T30 T31 T32 TI8 V31 XE6 YJ0 YN4 ZF2 ZK3 12Z
13Z 3D2 8Q7 CE0/Y XF4 XX9 YA5 ZL7 H44 HS0 P29 V73 XW1
3W3 UN
YJ0 VK9/X XW8
3D2

P29 V73 XF1 ZL7/C 3D2 9M2 9M6 9V1 A61 JW OH3 V63 XE1 XX9 3W4 8Q7 9M2 FO0 J28 LY1 8Q7 CE0/Y FO/A VQ9 C21 FO0 T20 VK9/L VR2 XU7 13Z
14Z 3B9 8Q7 A45 XW8 YA8
9M0/S P29 T33 VK9/M
XU7 XV1




FR5 P29 VK9/W XW3 3D2 9N7 A61 OH7 HZ1 KL7 VR2
5W0 FO LY1 OH0 OH1 VK9/L 3W5 A45 FO OH2 LA2 T88 YJ0 A92 T88 ZK3
14Z
TIME(UTC) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 TIME(UTC)
15Z






HA6 OH1 XW3
3D2 HZ1 EM2 XW8
ES6 HA9 IK4 OH6 P29 S51 SM6 DF9 SV1 T88 VU2 XU7 3B9 VU2 A45
15Z
16Z 3B9
T33






9A1 A61 A71 DK2 EK6 ES7 EX8 HA5 KL7 LZ1 LY5 OH4 ON4 OZ7 SP7 T94 Z21 9M2 9K2 A45 DJ7 HA0
DL8 HA6 HB9 OM0 T6 YL2 ZL9
16Z
17Z



D2

SM6 DL4 OH2 XZ7
4S7 4X 9K2 9M6 DK7 EA7 ES5 HA4 HS7 HZ5 IK7 LZ1 OH5 OJ0 OK1 OM0 S58 XZ1 YL2 A61 9N7 9V1 YU7
ES4 OE3
YU
3B9 YA5
17Z
18Z FT5/X






A61 HS8 V73
8Q7 9N7 A45 A61 A92 EU3 HS0 KH4 LZ2 OH2 OK3 S59 SM6 T93 TK5 V85 VU2 XU7 XX9 YL2 9K2 A45 DL3 HA3 LZ1 OM5 VU2 VU4 YU4 9A8 F6 HA6 HB9 LY2 LZ1 SP2 VU2 YL2 YU3 9A7 18Z
TIME(UTC) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 TIME(UTC)
19Z 5B4 9A5 9M8 TT8 XV3 YA
5H3 7Q7 J28 OH2 VU2 3B6 5B4 5X1 7Q7 9M2 A61 JY9 ZS6 S79 T5
3DA0 7Q7 S79 TN0 ZS2
5X1 7P8 7Q7 AP2 LZ2 ZC4 S21
A61 LY2 OH0 P29 TK V63
4S7 8Q7 A52 AP2 DJ2 ES6 LZ3 OH6 OK1 TJ3 V63 YU1 3V8 4X6 5B4 5C8 5V7 8Q7 9A6 9K2 9M2 9M6 9V1 A45 A61 CN8 DL7 EA6 EU1 EX8 F5 G4 HA3 HS7 HZ1 LX1 LY2 LZ2 OE3 OH0 OH2 OM3 PA4 SP7 S59 SV5 SV9 T5(6O0) TA2 TK2 UA2 UN7 V85 VU2 XU7 XW8 XX9 XZ1 YK0 YU2 Z30 ZA 3W4 4K8 4X0 DK1 ET3 G4 HA3 I2 LA5 LY LZ2 OE5 OK1 OM3 ON4 OH0 OH5 OZ1 P29 SM6 SP5 SV1 V73 XU7 YA7 YU3 YI9 4X0 5Z4 9M6 A45 A61 EX2 HA1 IK4 LZ2 OH3 OM3 S52 T88 VK0/H VU2 XW3 YA6 Z32
5B4 5Z4 9A5 VU3 VK9/X XU7
19Z
20Z
3B9 3W5 5H3 8Q7 9K2 9Q5 DL2 A45 FT5/X HA5 JY9 OH0 OK2 S21 ST0 TA TJ3 TT8 V85 VU2 XU9 XV3 XX9 YA YO9 YU4 SV9 5H1 5R8 5Z4 7Q7 9G5 9K2 A25 ET3 S9 ST0 TR8 VU2
3B7 3DA0 9X A61 FR5 T88
ZS6
5X1 7Q7 9J2 AP2 C91 JY9 Z21 XZ0 ZS6 3B7 3V8 4S7 4Z4 5H3 5R8 5V7 5Z4 9G1 9M8 A61 A71 EK6 EU1 EY8 FR5 I7 OH0 OH3 OK3 OM0 SM3 SV2 TR8 UN8 V5 V85 VQ9 YI9 YL1 ZS5 3B8 3DA0 3V8 4S7 4Z4 5B4 5V7 8Q7 9A6 9N7 9Q5 9V1 9X A45 AP2 D68 DL7 E30 EU3 EX8 F5 G3 HA8 HB9 HS8 IT9 J28 JW0 LA9 LY2 LZ1 OK3 OM2 OZ7 S51 S79 SP5 SV2 SV5 SV9 T88 T9 TA4 TJ1 TL5 TR8 UR VK9/C VQ9 XT2 XU2 XX9 YA YL2 ZS6 ZD9 3V8 4N1 4X4 4U1ITU 5B4 5U5 5V7 6O0 8Q7 9A5 9G5 9H1 9K2 9M2 9M6 9N7 9V1 A45 A61 A71 A92 CN8 DL1 EA6 EA8 ER5 ES5 ET3 EU1 EX9 F5 G3 GM4 GW3 HA9 HB9 HS0 HZ1 IH9 IG9 JY9 LA9 LX2 LY2 LZ1 OE5 OH0 OH2 OK1 OM2 ON5 OZ5 PA4 PY2 R1/FJL S21 S51 S79 SP8 SM6 SV1 SV9 SU2 T88 T99 TA4 TR8 TK5 TU4 TY5 UN7 UR VK9/X VQ9 VU2 XT2 XV2 XW3 XZ1 YA7 YK0 YL2 YU7 Z32 ZA1 ZC4 ZD8 ZS8/M 1A0 3V8 3W4 4N7 4X4 5B4 5H3 5N3 8Q7 9A1 9K2 9M6 9N1 9V1 DL2 ER1 ET3 EW7 EX8 EY7 F5 G3 GI0 GW3 HA3 HB9 HS7 IK4 J28 JY9 LA8 LY1 LZ1 OE3 OK1 OM5 ON4 OZ3 PA5 S52 SP7 SM7 SV1 TA2 T94 UJ8 UN6 XV3 XU7 YA7 YI9 YL2 YU7 ZA1 ZB2 4L1 4Z4 5B4 5Z4 9A7 9N1 9V1 9X0 A45 CT1 DK8 ER5 EW6 EX2 EY8 EA8 F6 HA2 HB9 HS7 IK4 OE6 OK2 OM1 ON4 OZ3 LY2 LZ2 SP3 S21 S52 SV1 T77 UR7 V63 V85 VK0/H VO1 VU2 XU7 XZ0 YA6 YO2 YU7 ZS6 Z31 4S7 8Q7 9A2 A45 DL3 ET3 EU3 FT5/X IQ3 OM3 S21 S79 S9 ST0 TA TT8 XU7 XV1 XW3 XX9 YA5 YI9 20Z
21Z
4S7 5H3 5V7 6O 8Q7 9G5 PY2 SV5 ST2 SV9 TJ3 TT8 V85 YA YO VK9/X




3DA0 5X1 E31 3C1 4X4 5B4 5N3 9J2 9K2 9M2 9Q2 9U5 9V1 A45 A71 DL7 EU3 EX2 FH5 GW3 HA6 JW4 LY1 OH1 OM1 PA3 PY2 S79 SP9 TA TJ2 TL8 XX9 YL2 YO2 Z21 Z31 ZC4 ZD8 3B8 3C5 3V8 3W8 4L2 4U1ITU 4Z5 5B4 5H3 5N3 5R8 5V7 5X1 6O0 7Q7 7X2 8Q7 9A4 9G5 9M2 9M6 9N7 9V1 A61 C56 CN2 D4 DK8 EA5 EA6 EA8 ES9 EX8 EU1 EW1 EY8 F6 G3 HA7 HB9 HS0 I7 IS0 JY9 LA9 LX4 LY2 LZ1 OE3 OH0 OH1 OK1 OM2 ON7 PY2 S58 S9 SM6 SP SV2 SV5 SV9 T9 TA2 TR8 TY8 YA7 YI9 YL2 YU1 LZ2 VU2 VK9/X W1 XT2 XU7 XZ7 ZA ZS6 ZD8 3B8 4L7 4N1 4X 5B4 5Z4 8Q7 9A1 9H1 9M2 9M8 9N1 9V1 9G5 9X5 DK3 EA8 EK4 EM5 ER2 ES1 EW1 EU6 EX2 F6 FR5 G3 HA8 HB9 ID9 IK4 IS0 J20 JY9 LA0 LZ2 LX LY1 OE6 OH5 OK1 OM5 ON5 OZ4 PA3 PT5 R1/FJL S21 S51 SM3 SP5 SV2 SV5 T94 TA2 TL8 TU4 TZ6 UA2 UJ V85 VK9/C VQ9 VU2 VY2 W1 XU1 XW3 YL2 YO9 YU6 Z31 ZA ZD8 ZS6 3B8 3A2 3C1 3V8 4L2 3DA0 4N1 4X4 5B4 7X2 8Q7 9A2 9J2 9K2 9M2 9M8 9V1 A71 D44 DL3 EA3 EK1 ER1 ES1 EU2 EX8 EY8 F5 FT5/W G2 HA8 HB9 HZ5 IK3 J20 LY2 LZ3 OE1 OH0 OH2 OM2 OK1 ON4 PA1 PY2 S21 S51 SP7 SV8 T88 TA2 TK5 TZ6 UN W1 XF3 XU7 XV7 XW3 XZ YL YU1 YI9 Z31 ZB2 ZC4 3C1 4X A45 A61 5B4 5H3 6O0 9A3 7Q7 9G5 9K2 9M0/S 9M2 9M6 8Q7 9X0 A45 A71 D44 D68 DK3 EL2 ET3 EW2 F5 DL1 F6 G3 HA6 I6 IS0 JW5 LZ2 LY7 OE3 OK2 OM3 OZ1 PA0 PY2 S21 S52 S92 SP8 SM6 SU2 SV2 SV9 TI1 T88 T96 TK UN6 V85 VK9/C VK9/X XU7 XV1 XW2 YA YI YO3 YU4 Z35 ZD8 21Z
22Z







3V8 5B4 5U5 7Q7 7X2 9A2 9K2 9U5 A45 A61 DJ7 EA9 G3 GW3 IH9 J28 LY4 LZ1 OK1 OM5 ON5 S57 SP2 TU4 XZ1 3C1 5Z4 9A3 9H3 A45 CT1 DL4 EA1 EA6 EA8 ES1 EU1 EW8 F5 G3 GW3 HA7 HB9 LA5 LY2 LZ1 OE2 OH5 OK1 OM3 ON6 OZ1 PA3 PY2 S58 SM7 SP5 TZ VU2 YL2 YU1 Z32 ZD7 3A2 4J4 4N5 4X6 5Z4 7X2 9A3 9M2 9V1 A71 DK2 E30 EA8 ES0 EU1 FD1 G3 GW3 HA7 HB9 HS0 IS0 I3 LY2 OH2 OK1 OM5 OZ3 PY2 S51 SV5 SV9 S9 SM0 SP3 T99 TA2 TK5 VP8/SG YI9 YO2 YU7 ZB2 6O0 A45 EA5 EA8 F6 OK2 OM3 I6 VK9/C VK9/X VQ9 YI9 YO ZC4 22Z
TIME(UTC) 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 TIME(UTC)

アンテナについて
 このバンドで水平・垂直偏波を問わずビームアンテナを使える恵まれた方は少数派でしょう。多くの方は短縮型ロータリーダイポールや短縮型バーチカル、スローパーを使うことになると思います。どれも長めのアンテナになりますが、波長を考えればいたしかたないところです。アンテナを軽く小さくしたいならば10m長のグラスファイバーポール(釣りざお)を利用した短縮型GPがいいと思います。ラジアルは2本(垂直方向への多少の輻射・垂直方向からの多少の受信を気にしなければラジアルは1本でもよい)、ジグザグでもいいですから確保します。短縮形のアンテナを使うのであれば、多少大型にはなりますが、70%長程度のエレメントを確保することで損失が少なくなります。 また、可能であれば、水平偏波・垂直偏波の両方のアンテナを使われることをお勧めします。ハイバンドでは市販のアンテナが主流ですが、ローバンドでは自作アンテナを工夫して作る余地があります。作る楽しみも満たしてくれるローバンドはいいですね。
水平偏波アンテナと垂直偏波アンテナの使い分け
 要はよく聞こえているアンテナを使うということだと思います。一般的には水平系アンテナはノイズが少なく静かです。また、ロータリーダイポールは回転することが可能ですので、ジャミングを逃れての受信が可能な場合があります。これに対して、垂直系アンテナはノイズが多く、ざわついた感じがします。しかし、4SQ以上の垂直アンテナを使うと、ノイズレベルは低いという話もあります。垂直アンテナがノイズが多いというのは、多くが無指向性アンテナとして使っているからかも知れません。それに対して、ダイポールなどの水平アンテナではF/S比があり、その分受信するノイズが減るために静かに聞こえているのかも知れません。水平系アンテナは1/2波長以上に上げないと本来の性能が発揮できないといわれています。(実際、アンテナをコンピュータシミュレーションすると確かにその通りです。) しかし、20mHの2エレ八木でも耳・飛びともに素晴らしい方もいますので、一概に、アンテナは低いと使いものにならないとは言い切れないようです。このように、理屈通りにいかない意外性(?)があるのははいいですね。

 一般的に、地上高20m~30m水平ダイポールは、南米、太平洋、東南アジア方面に対し良好に働き、垂直系アンテナはヨーロッパ、アフリカ方面に良好には働くようです。北米方面には水平ダイポール、垂直系アンテナが同じように良好に働くようです。しかし、例えば、ヨーロッパに対して、昨日は水平系アンテナが良好であったとしても、今日は同じ時間帯なのに垂直系アンテナが良好な場合もあります。また同じ日であっても時間帯によって良好に働くアンテナが水平系であったり、垂直系であったりと違いがあるのは面白いですね。

短縮形ロータリーダイポールの設置例
写真提供 JA9AVA 熊野氏

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短縮形ロータリーダイポールの設置例
写真提供 JA9AVA 熊野氏


DX局を呼ぶ方法
 基本的にはハイバンドと同じで、信号が強く、コンテストスタイルで交信している時は、コールサインを1回打ち呼びます。ごく普通のCQ(?)を出していたり、ごく普通の交信をしている局を呼ぶときは自局のコールサインを2~3回打ち呼びます。 

 ローバンドでは弱い局を呼び、自局のプリフィックスは完全にコピーされ、サフィックスだけが正しくコピーされていない場合でも、全てフルコールサインで呼んだ方がよいと思われます。(例、 de JB0ZZZ ZZZ ZZZ K のような方法でなく、 de JB0ZZZ JB0ZZZ JB0ZZZ K のようにコールするということ。) 理由:相手局のRSTが229~339程度の時は自局の信号も非常に弱いと考えられます。ノイズの中で、打ってもらったコールサインのうちの数文字が浮き上がってコピーされ、数回打ってもらったコールサインの断片が相手の頭の中で再構築され、1つのコールサインとして認識される状況では、サフィックスのみで呼んでも相手を混乱させるだけの効果しかありません。(=駄長なデータも重要である。)


CQを出そう、クラスターにレポートしよう
 80m DXingに慣れたら CQを出してみましょう。初めは呼んでもらった相手の信号がコピー出来るのかとか、そもそも呼んでもらえるのかと心配するかも知れませんが、案ずるより産むが易し、こちらの信号をコピーしてもらえる局の信号はこちらでも聞こえますし、JAの運用ではあっても意外に呼んでもらえるものです。

CQを出す目的
 JAだけでなくヨーロッパの局もCQを出すのはごく一部の局に限られています。多くの局はCQは出しませんが、JAと交信したい局は存在しています。それらの局と交信するために積極的にCQを出しましょう。お互いがワッチだけしていたら絶対に交信出来ません。CQを出さなければパスがあってもお互いに気づかない場合もあります。ただし、DXCCのために、1エンティテイあたり数局交信出来れば十分で、多くのエンティティと交信したいのであれば、CQを出すよりワッチに専念した方が絶対効率的です。また、CQを出さないでワッチしているJAのことを考えると3.500~3.515MHz間では3局のJAがCQを出すのが限度のようです。しかし、実際にはCQを出しているJAが複数いる日がまれのようです。
CQを出す前に
 その日のコンディションを把握しましょう。多くのJAは(そしてDX局も)ハイパワーでもビームアンテナでもありませんから、多くのDX局と交信するためにはコンディションのいい日に運用することが絶対条件になります。CQを出す前にはCQを出す周波数を念入りに探しましょう。JAではクリアーな周波数でもヨーロッパ等ではQRM、ジャミング等があるかも知れません。(例えば、JAではクリアーなのに、EUが3.510MHz以上にしか出てこない場合、EUでは3.510KHz以下にジャミングが出ている可能性が高いです。)クリアーな周波数に出られれば自局の弱い信号もコピーしてもらえます。CQを出す前にはコンディションの把握と、クリアーな周波数を探すことで十分バンドを聞くでしょうから、他局の交信周波数近くでCQを出し、迷惑をかけることはなくなると思います。
CQの出し方
 短いCQ(例 CQ3回 + de + 自局のCallsign 3回 + k ) を出しましょう。 CQの後しばらくワッチし、応答がなければ再度 CQを出します。普通の局は1回でDX局から呼ばれることはまれでしょうから、すぐに呼ばれなくても時間をおいてさらに短いCQを続けます。自局のか細いCQをコピーしようと必死に聞き耳を立てている局がいるかも知れませんから1~2回のCQで呼ばれないからといってすぐ止めてしまうのはお勧め出来ません。また、呼んでくる局の多くは自局の運用周波数ではなく、ほんの少し(+-0.5KHz程度)ずれて呼んできますので、CQ後は RITで運用周波数付近をワッチする必要があります。コンディションが良いにもかかわらず誰からも呼ばれないことがあります。そのときは同じ周波数で再度短いCQを出し続けるか、他のクリアーな周波数を探して再度CQを出すことになります。それでも呼ばれなければワッチに移り他局を呼ぶことにすればいいと思います。また、CQを出しても呼ばれなくとも、時間を置いて再度CQを出せばいいと思います。それでも呼ばれなければあきらめるしかありません。
DX局が呼んできた
 コンディションが爆発的に良い日に当たればヨーロッパ等からパイルアップを受けることとなります。パケットクラスターにでも載せてもらえば JAではあっても多くの局から呼んでもらえます。珍局から呼んでもらえることはまれですが(呼ばれたとしても朝の運用では強く聞こえるロシア、東ヨーロッパの信号でマスクされ珍局のコールはコピーしきれないと思われます。)それでも十分交信を楽しめることでしょう。 面白いのは、日の出前の信号強度が上がった時間帯でなければ聞こえないであろうと考えられるエンティティの局が、思わぬ時間に・思わぬ信号強度で呼んでくることがあることでしょう。
クラスターにレポートしよう
 ローバンドのシーズン中はヨーロッパの常連は毎日毎日CQを出し続けています。シーズン当初はJAに呼ばれますが、それが2ヶ月も続けば皆さん交信済みとなりさすがに誰も呼ばなくなります。いくらCQを出しても誰にも呼ばれないのはつらいものがあります。自分は呼ばなくとも「少なくともJAには強く聞こえている」ということを積極的にクラスターにレポートしましょう。また、アジアの近隣諸国の運用状況も積極的にクラスターにレポートしましょう。そのレポートが呼び水となり、バンドが活性化し、他のDX局も80mにQRVして来ることでしょう。