カリブツアー#5 報告


この度のカリブツアーでは多数の QSO頂きありがとうございました。
カリブツアーリターンズ2006(どこかの映画のタイトル?)と題して行いました
今回のツアーは、今まで行った所で日程の都合やトラブルにより余り交信
出来なかった FGと V4を選びました。又、カリブ海の2ヶ所を移動するには
フライトが限られるため、San Juan経由で移動も便利なこの2ヶ所とし、
どちらも週末にかかる予定としました。V4 は昨年運用した時のライセンス
が1年有効のため、手続き不要でした。


FG/JJ2RCJ


昨年8月と同じビーチにある FG5BGのレンタルシャックから運用しました。
JFK-SJU-PTPのAmerican/American Eagleフライトも順調で、空港まで
FG5BG Georgesに迎えに来て貰い、シャックまで当局のレンタカーを誘導
頂きました。シャックはきれいに掃除されており、アンテナタワーもグリス
アップなど良くメンテナンスされていました。早速、Force12 C4XLの上がって
いる18mHクランクアップタワーを上げて貰いました。この他に 30mH自立
タワー上の A3Sが有り、20mはこちらを使用しました。
前回、持参した FT100が初日の夜に故障し、翌朝、Georges宅までリグを
借りに行った痛い経験から今回は、リグ2台、スイッチング電源3台という
万全の体制で臨み、全くトラブル無しで運用できました。

JAは、20m CW/RTTYメインに 40/17mも交信できました。17mで RTTYまで
交信できたのには驚きましたが、1回だけのオープンで日本時間の月曜朝
だったため局数が少なく残念でした。

30mは、C4XLを使いチュナーで無理やり SWRを落として若干運用しましたが
W/EUのみで JAまでは届きませんでした。RDPでも有れば違ったかもしれま
せん。

QSOデータにまとめましたが、JA total QSO 700弱、デジタルモード約200
QSO で現在の Condxからすると満足な結果と思います。

FG5BG Georgesはレガッタというセイルボートの指導監督をやっており、
これから St.Kittsに行くと言うので乗せて貰えるか聞いた所、2-3日かかる
との事で諦めました。今回事前に、パーツなど何か必要なものは無いか聞いた
所、殆どのリグが故障しており、中古でも良いので IC-706を持って来て欲しい
とリクエスト有り、eBayで落札したものを持参し、レンタル料として渡しました。
尚、このシャックのレンタル料金は $120/dayとなっています。

シャックの様子は昨年の運用記にも記しましたが、同じでベッドとバスルーム
が有り、冷水のみですがシャワーも有ります。エアコンは無く、日中は 35-6度
まで温度が上がるため、Georges宅に行ったり車で近くのスーパーまで買い物
に出かけたりしました。結局、近くのレストランはシャックから歩いて行ける
フレンチクレオールの所だけで、毎日、食べに行き1日昼1食の生活でした。
このシャックは、元々果樹園で敷地内の殆どのフルーツは取って食べられるため
少しは足しになりました。カリブ海というとコバルトブルーの海の良い印象を
お持ちと思いますが、実際は亜熱帯のためどこも蚊が多く、FGシャックに備え
付けの蚊取り線香と持参したキンカンは必需品でした。特に朝の蚊は強烈で
JA夕方オープン時に QRXが多かったのは、蚊取り線香をつけたりしていた
からです。


V47/AB2RF


こちらも昨年11月に少し運用させて頂いた V44NEF Earlのシャックからです。
前回は1日のみの運用で JA向けは殆どRTTYのみ約80QSOという結果でしたが、
ロケーションが Charlestownの丘の上と FBだったため何とか再度運用しようと
目論んでいました。

前回、Earl宅のシャックから運用しましたが、ここにはゲストルームは無いため
近くのホテル手配をお願いしました。E-mailでの確認に全く返事が無く、電話
した所、隣家の 2階をゲストルームとして使え、Earlの家からアンテナケーブル
を延ばせるとの事で、ここでそのまま運用できる事になりました。

このゲストハウスは、V44NWL Niel の父親の不動産会社が持っており、
Niel は Earl宅から同軸ケーブルを延長しコネクターまで付けてくれ非常に
助かりました。又、歩いて直ぐの所に中華レストランが有り便利でした。

ローターケーブルの引き込みは不要で、これはローターが故障していて、真北
向け固定で回らなかったからです。Earlは、JA方向に向いていると言って
いましたが、これでは North Pole周りのパス向きとなり、本来の向きは
真北より若干西では無いかと思います。FGしか交信できなかった方は、
この辺りが要因だったかもしれませんが、拝シャックの身ですのでご容赦下さい。

特に南米の局は常に Beam backのため、弱くても聞こえれば積極的に取って
いました。Earl宅は丘の上の方で浜風も強いため止むを得ないようです。
アンテナは、A4S+40m kitですが、KLM KT-34も車庫に有り、その内上げる
そうで、一緒にローターの修理も期待したいと思います。

又、80m の Inv-Vも有りましたが 3.8-9MHzに同調しており、30mはやはり
A4S に無理やり乗せて若干 QSO出来ましたが、JA向けは無理でした。

JA total QSO 640弱ですが、デジタルモード250QSO、40m 135QSOで満足
な結果となりました。

V44NEF Earlは、Nevis唯一のリゾートホテル Four Seasonsのクルーザーの
キャプテンをしており非常に忙しく、数年前にまだ Condxの良い頃、10/15/20m
の JA局のネットで多数 QSOできた頃が懐かしいと言っており、来年から
時間が取れるのでもう少し無線に復帰したいと言っていました。行きも帰りも
空港から送迎頂き、非常に助かりました。

又、千枚近い IRCが有ると言っており、今年で Expireすると説明した所、
捨てるのももったいないので送ってくれると言っていました。察するに
SASE なども処理できていないようで、QSL Mgrもついていないため、QSL
回収は難しいようです。

運用はスムーズに行きましたが、こちらも暑く 2階で風は通るものの昼間は
34度以上有り、少し有る町まで降りて涼みに行きました。といってもエアコンが
有るのはぬるい冷房のスーパーと銀行だけで、ATMでEast Caribbean Dollarを
下ろした時に、狭いだけに冷房が効いている事が分り、時々涼んでいました。



V44NEF アンテナ方向の検証


おまけ


JAと W から RTTYで呼ばれる局でリバースになっている方が若干おり、当方で
気がつき受信をリバースに切り替えて交信しました。恐らく最近の YU6AO が
リバースで運用していたため、そのままになっていたのではと思います。


FG/JJ2RCJ JA QSO 696 in total 2,575 QSOs
V47/AB2RF JA QSO 639 in total 2,460 QSOs





カリブツアーと Condx

これまでのカリブツアーの時期のSSNとA index(planetary)を下記にまとめました。
2006年初めのZF/6Yまでは、グラフのように走行平均より良いSSNに恵まれましたが、
今回のFGではついに SSN=0となり、ボトムまで来た感が有ります。
SSNからみると、V4の方が良かった筈ですが、JA向けの飛びが今一つだったのは、
やはり V44NEF のアンテナが真北向け固定だった事が要因のようです。




Data source: W1AW propagation bulletins http://www.arrl.org/w1aw/prop/




Return to Top